ラリー・クラブ[著] 川島祥子[訳]
ひとを理解する なぜ、ひとは、関係を熱望するのか
A5 判変型・320 頁・本体1,800 円(税抜)
ISBN978-4-909871-21-3 C0016
聖書が教える「神のかたちを帯びる」ひとの理解に立って、心の深層にある問題の構図に迫る。聖書的カウンセリングの本質、霊的成熟の核心の考察は、 みことばによる変容に啓明を与える。小グループでの学びにもより豊かな契機となる。
成熟とは、すなわち、神に依存しなければ生きていかれないと自覚すること、自分の貧しさを認めること、そして砕かれることである。 人生は願うような仕方で簡単に進んでは行かない。人生を変えようとしても、私たちには何もできない。自分が欲しいものを自分の力 で獲得するために必要なものは持っていない。無力さと弱さの自覚のただ中で、否認や妥協をして痛みから逃れない決意、人生は神の恵みから離れても何とか取り戻せるという考えを悔い改める決意、それが、豊かな人格の始まりである。(本文より)
主な目次
はじめに
序章 イエスは道である
第1部:聖書の十全性―聖書のなかに答えを見つける
1 章 どのようにして信じるべきことが分かるのか?
2 章 聖書は確信の根拠である
3 章 聖書は人のすべての問題に答えているのか
4 章 聖書は、関係的に生きるための完全な指針である
第2部:人を理解する―傷つけられたかたちと壊された人間関係
5 章 どのように、人は本当に変われるのか?
6 章 人は神のかたちに造られた
7 章 依り頼む存在:人としての本質性
8 章 愚かな考える人:人は理性がある
9 章 変化の始まり、つまり悔い改めについて
10 章 自由に選択する:人は決意する存在である
11 章 心の衝撃:人は感情的である
第3 部:成熟に向かって成長する―回復されたイメージと癒された関係
12 章 成熟の証拠:愛について
13 章 成熟の本質 神により頼むということ
結論 イエスはまことに道である
補遺 力動モデル、道徳モデル、関係性モデルの長所と弱点
原書注/訳注/訳者あとがき/聖句索引/事項索引
著者プロフィール
ラリー・クラブ
1944 年イリノイ州エバンストンにて誕生。イリノイ大学で臨床心理学博士号、心理学のAssistant Professor。アトランティック大学フロリダ校の Psychological Counseling Center 所長、フロリダ州、 ボカ・ラトンにて臨床心理の実践。Grace 神学校にて聖書的カウンセリング学科教授。聖書的カウンセリング研究所を創設。1986 年から1996 年まで、コロラド・クリスチャン大学大学院修士課程聖書的カウンセリング講座の主任、教授。リージェントカレッジにて、実践神学の特任教授。2002 年、コロラド州、デンバーにて、非営利団体として、 NewWay Ministries を創設。 Dr. Larry Crabb, Understanding People: Why We Long for Relationship, Zondervan 2013 の全訳
訳者川島祥子プロフィール
1955 年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科、大妻女子大学大学院修士課程家政学研究科児童学専攻、東京基督神学校、Colorado Christian University Master of Arts in Biblical Counseling、青山学院大学文学部第二部教育学科卒。日本長老教会東久留米泉教会・教会主事、彰栄保育専門学校専任講師、幼稚園での働きを経て、現在、日本長老教会西武柳沢キリスト教会・教会主事、東京基督 教大学、聖セシリア女子短期大学の非常勤講師を勤める。