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聖書解説の本はたくさんあるが、本書の最大の特徴は、読者も聖書の登場人物たちと一緒に考えたり、選択肢に悩んだり、あれこれ想像したりできるところだ。各章の最後に読者への問いが投げかけられていて、どれもとても良い質問なのだ。登場人物の身になって自分だったらどうするだろうかとか、こんなとき神さまは自分のことをどう思うだろうかとか想像してみる。聖書を読み解く過程で本書に示されているような質問をされる機会はこれまでなかったので新鮮だった。

全部で177ある問いから、ほんの少しを紹介：

「ハンナのように、祈りの中で、『……してくださったら、……します』という祈り（サムエル上1:11）をささげたことがありますか」
「神様は、カレブが『違った心』を持っていると言われました（民数記14:24）。他の人々とどういうところが違っていたのでしょうか」
「人間はどんなところが羊に似ていると思いますか。また、神様はどんなところが羊飼いに似ていると思いますか（詩篇23篇）」

これらの質問は、一人で考えるのでもよいが、教会や勉強会などで語りあえたら有意義な時間になるのではないかと思う。

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