関川泰寛[著]キリスト教古代の思想家たち 教父思想入門
新書判・304 頁・1,500 円+ 税
ISBN978-4-909871-84-8 C0216
時代の最前線で、
ひりひりするような現代感覚を胸に
熱く生きたキリスト教教父たち!
国家や社会、異端思想との熾烈な闘いを経由しつつ、信仰の 正統性、公同性を弁証するために命をかけてきた初期キリス ト教の教父たち、その足跡を敬慕を込めて辿る。教父たちの 顔が、思想が、生き様が、親しく、いきいきと現代によみがえる!
主な目次
1 教父とは
2 教父を知る意義
3 教父の生きた時代と世界
4 初期の教父 ― 使徒教父と弁証家
5 初期の教父たちが戦った宗教運動 ― グノーシス主義、マルキオン、モンタノス主義
6 教父と正典の形成
7 エイレナイオスとテルトゥリアヌス
8 殉教者キプリアヌス
9 アレキサンドリア学派
10 キリスト教公認と教父
11 古代教父の救済論 ― アタナシオスの神化論をめぐって
12 ギリシア教父と哲学 ― 悪の問題とのかかわりで
13 砂漠の修道士たちの世界 ― アタナシオスの『アントニオス伝』の魅力
14 古代教父と礼拝、サクラメントと説教
15 ニカイア論争と信条の成立
16 信仰と敬虔に生きる ― バシレイオスの思想の深み
17 エルサレムのキュリロスの時代 ― 4 世紀半ばのエルサレムと洗礼、聖餐
18 カッパドキアの教父たちと三位一体論の形成
19 アウグスティヌスの生涯と信仰 ― 遍歴から確信へ
20 母なる教会と三位一体論
あとがき
参考文献表
著者紹介
関川泰寛(せきかわ・やすひろ)
1954 年、東京生まれ。慶応大学経済学部を卒業後、エディンバラ大学で神学を学び、東京神学大学大学院を修了後、東北学院大学助教授、東京女子大学講師、 国際基督教大学講師、東京神学大学教授、泉高森教会牧師、十貫坂教会牧師を経て、2013 年より大森めぐみ教会牧師。
主な著書:『ニカイア信条講解―キリスト教の精髄』(1995)『聖霊と教会―実践的教会形成論』(2001)『アタナシオス神学の研究』(2006)『ここが知りたいキリスト教―現代人のための道案内』(2010)主な訳書:クランフィールド『使徒信条講解』(1998)ブロックス『古代教会史』(1999)N. ブロックス『古代教会史』(1999)ファーガソン『共同体のキリスト教的基礎』(2002)マクグラス『キリスト教思想史入門―歴史神学概説』(2013)スティッド『古代キリスト教と哲学』(2015)主な共訳書:オリゲネス『イザヤ書説教』(2018)カルヴァン『アモス書講義』(2019)